困ったとき¶
そもそも何も計算されない¶
Edit > Preferences > Add-ons を開き、Seamless CAD を展開してください。
CAD Engine: Running / Not running が表示されます。これは決め打ちの値ではなく、
カーネルプロセスの実際の状態を見ています。
Not running なら、カーネルプロセスの起動に失敗したか、終了しています。Blender を 再起動してください。繰り返し起きる場合は Enable ERROR Logs(既定で有効)を 確認したうえで、Blender のコンソール出力を見てください。
Seamless タブに、ワークスペースのパネルより下が出てこない¶
有効なパーツコレクションが選ばれていません。Active CAD Workspace より下の パネルは、有効なパーツがあるときにだけ表示されます。
ドロップダウンからパーツを選ぶか、Add New CAD Part を押してください。
パネルが消えて「Sketch Mode」だけになった¶
スケッチモードに入っています。スケッチモード中は通常のパネルが隠れます。 スケッチパネル下部の Apply か Cancel で抜けてください。
ドラッグ中は形状が変で、離すと正しくなる¶
高速プレビューが正常に働いている状態です。Fast Modifier Preview と Live Boolean Preview はドラッグ中に近似を表示し、離した時点の結果は厳密に 計算されます。
常に厳密な形状を見たい場合は、Quality & Export で切ってください。 品質とパフォーマンス を参照。
Blender を2つ開いていて、片方でプレビューされない¶
現時点ではそういう仕様です。形状計算を行うカーネルはローカルの固定ポートを使い、 最初に起動した Blender がそれを掴みます。2つ目は自分専用のカーネルを起動せず、 その同じカーネルへ接続します。つまり、別のモデルを保持しているプロセスに向かって 自分の形状を描かせようとしている状態です。
参考用に開いているだけのファイルは Bake to Mesh するか、そちらでアドオンを無効に するか、片方を閉じてからもう片方で作業してください。 既知の制限 も参照してください。
編集しても何も更新されない¶
Modify & Pattern > Topology の更新アイコンを押すと、完全な再計算を強制できます。
これで毎回直るようなら、ログを取る価値があります。設定で Enable WARN Logs を 有効にして、出た内容を報告してください。
Hide Occluded Edges がグレーアウトしている¶
不具合ではなく仕様です。面が深度を書き込むのは、Use WGPU Overlay が OFF かつ Opacity が完全な不透明のときだけです。それ以外の組み合わせでは、この設定が 使う情報が存在しません。
WGPU オーバーレイを切り、不透明度を完全な不透明にすると使えるようになります。
Edit Sketch がグレーアウトしている¶
パネルに「Hidden by rollback point」と出ているはずです。その項目は有効な ロールバックピンより下にあり、現在は評価対象になっていません。
Feature Tree のピンのアイコンを押して解除してから編集してください。
前のほうを変更したらフィレットやオフセットが壊れた¶
Fillet、Chamfer、Offset、Shell、Draft は、カーネルのトポロジー上の特定の面・稜線の 同一性を参照しています。ほとんどの編集はこの同一性を保つので、寸法を変えても 操作は生き残ります。ただし保たない編集もあります。
よくある原因は、ツリー上でその操作より上にある Cleanup (Unify) です。同一平面上の 面を統合すると、統合された面の同一性が失われます。Cleanup が手動操作であり、 書き出し直前の最終工程にとどめるのが良いのはこのためです。 仕組み を参照してください。
該当する操作の対象を選び直せば復旧します。
スケッチモードで Distance のボタンが消えた¶
このボタンは、現在の選択が距離拘束を取れる状態で、かつまだ付いていないときに だけ表示されます。見当たらないなら、その拘束はすでに存在しています。
Selection Info を見てください。既存の拘束の値をそこで編集できます。円弧の場合は Length ではなく Radius として表示されます。
スケッチが思ったように動かない¶
たいていは拘束の過剰です。スケッチパネルの Constraints / Parameters を有効に すると、すべての拘束が対象 ID つきで一覧表示されるので、動きを止めている拘束を 見つけて削除してください。スケッチ を参照。
特定の操作ではなく、全体的に遅い¶
何をしても遅い場合(本来なら余裕があるはずのマシンでも)、上から順に確認してください。
- カーネルプロセスの居残りを確認する。 タスクマネージャ(Ctrl+Shift+Esc)→
詳細タブ →
cad_server.exeを探します。複数ある場合、あるいは異常終了した セッションのものが残っている場合は、すべて終了してから Blender を起動し直して ください。古いカーネルは間違った状態を保持したまま応答を続けます。 - Use WGPU Overlay を OFF にし、Opacity を完全不透明にする。 この2つは互いに 影響するため、片方ずつ試すと効果を見落とします。Overlay は実験的機能で、 OFF のほうが速く動く想定です。
- セキュリティソフトがローカル通信を検査していないか確認する。 Blender と カーネルはローカルの TCP ポートで通信します。この通信にフックするソフトが 入っていると、すべての操作が体感できるほど遅くなります。
- プロファイルを取る。 設定で Perf Logging を有効にし、遅い操作を1回
行ってから、OS の一時ディレクトリにある
seamless_cad_profile.logを確認します。 時間がどこで消えているかが分かるので、推測より確実です。
報告する際は、ドラッグ中・離した瞬間・起動時のどれが遅いのかを書いてください。 それぞれ処理のどの層かが違うので、原因の絞り込みが大きく進みます。
前のほうの操作を編集すると重い¶
想定どおりの挙動です。編集した操作より後ろをすべて計算し直す必要があるため、長い 履歴の上のほうを編集するのは、下のほうより高くつきます。これは履歴ベースの CAD の 本質的な性質です。
作業中の操作のすぐ下にロールバックポイントを置いてください。ピンより下は、解除 するまで評価されなくなります。
他の CAD で寸法が1000倍ずれる¶
STEP 書き出しでは 1 Blender 単位が 1 mm として書かれます。10 単位の直方体は 10 mm になります。1単位=1mと想定してシーンを作っていた場合、すべてが1000分の1の 大きさになります。
書き出し側にスケールのオプションはないので、対処は「正しいスケールで作る」か 「受け取り側でスケールし直す」かのどちらかです。
書き出した STEP に色が入っていない¶
そのとおりで、想定された挙動です。アドオン側に色を設定する場所が無いため、 ファイルに運ぶ元の色が存在しません。
名前とアセンブリ構造は入ります。もし名前が入っていないなら、書き出したのが STEP ではなく IGES でないか確認してください。IGES は形状のみです。製品名は Part の コレクション名から取るので、コレクション名を変えればファイル内の名前も変わります。 読み込みと書き出し を参照してください。
不具合を報告するとき¶
添えていただけると助かる情報です。
- Blender のバージョンと、レガシーアドオンとして入れたか、Blender 4.2+ の Extension として入れたか
- 設定画面の CAD Engine の表示
- Enable WARN Logs を有効にした状態のコンソール出力
- パフォーマンスの問題なら、Perf Logging を有効にして、OS のテンポラリ
ディレクトリの
seamless_cad_profile.logを添付