読み込みと書き出し¶
STEP の読み込み¶
Quality & Export > Import > STEP。.stp と .step を受け付けます。
読み込みダイアログのオプションは Scale の1つだけで、取り込むときに一律で
掛ける倍率です。ダイアログ自身にもよくある例が書かれています。0.001 はミリメートル
からメートルへの変換、1.0 はそのままの寸法です。
ファイル内の各ソリッドが、STEP Part … という名前の Feature Tree 項目になります。
空のパーツに最初に読み込んだものが Base になり、以降は Add (Fuse) になります。
読み込んだパーツは普通のツリー項目なので、動かすことも、Operation を変えることも、
ブーリアンで切ることもできます。
指定した Scale は項目とともに保存されるので、再読み込みしても寸法が食い違いません。
SVG の読み込み¶
Quality & Export > Import > SVG。.svg を受け付け、同じく Scale の倍率を
取ります。
2Dプロファイルとして取り込まれるので、これを掃引・ロフト・回転させてソリッドに できます。
SVG の読み込みは、同梱の
svgpathtoolsとsvgwriteに依存しています。 パッケージングスクリプトは、リリースをビルドする前にこれらが実際に import できるかを検査します。過去にディレクトリコピーで脱落し、SVG インポートが 10バージョン以上にわたって無言で壊れていたためです。
STEP の書き出し¶
Quality & Export > Export > STEP。.stp を書き出します。
出力されるのは AP214 IS の、本物の B-Rep の STEP ファイルです。三角形近似では なく厳密な曲面が書き出されるので、表示品質の設定は一切影響しません。
スケール¶
既定では 1 Blender 単位が 1 mm として書き出されます。10 単位の直方体は、 FreeCAD や Fusion、SolidWorks で 10 mm の直方体として開きます。
別の基準で作っている場合は、書き出しダイアログの Scale (1 unit = N mm) を 設定してください。1 単位がメートルなら 1000、センチメートルなら 10 です。 読み込み側の Scale と同じ量なので、10 で取り込んだファイルは 10 で書き出せば そのまま戻ります。1.0 のままなら、これまでの版と同じ挙動です。
パーツ名とアセンブリ¶
Part のコレクション名が製品名として書き込まれます。FreeCAD / Fusion / SolidWorks で開いたとき、無名のボディではなく、付けた名前のまま届きます。
All Parts as Assembly を入れると、シーン内のすべての CAD Part を1つの ファイルにまとめ、アセンブリとして関係づけて書き出します。
Assembly
├─ Bracket
└─ Housing
最上位の名前は Assembly Name で決めます。まだ形状の無い Part は、空の 項目として書かずに読み飛ばします。既定はオフで、その場合は作業中の Part だけを書き出します。
ファイルに入らないもの¶
色は入りません。理由は書き出し側ではなくその手前にあります。このアドオンには Part にも面にも色を設定する場所がないので、ファイルに書く元の色が存在しません。 形状・名前・構造はいずれも入ります。
「FreeCAD で開けた」は弱い検証で、信用しないほうがいいです。FreeCAD は 他の CAD が拒否するファイルも開きます。特定のソフトに渡すことが決まっているなら、 そのソフトで検証してください。
STL の書き出し¶
Quality & Export > Export > STL。.stl を書き出します。既定はバイナリです。
カーネルからファイルへ直接書き出します。先に Bake する必要はありませんし、 しないほうが結果は良くなります。テセレーションにこのパネルの品質設定を使うため、 Use High Quality Bake を入れておくと、Blender メッシュを経由するより 細かい STL が出ます。
Scale (1 unit = N mm) の意味は STEP と同じです。ASCII を入れるとテキスト形式に なります。サイズがはるかに大きくなるので、中身を自分で読みたいとき以外は不要です。
Part が空だったり、テセレーションで三角形が1枚も出なかった場合は、 ファイルを書かずにエラーになります。開けたのに中身が空だった、という結果より、 書かないほうがましだからです。
IGES の書き出し¶
Quality & Export > Export > IGES。.igs を書き出します。
形状のみで、名前もアセンブリ構造も入りません。IGES は名前の扱いが読み手に よって食い違いすぎて当てにできないためです。STEP を優先してください。 IGES があるのは、受け取る側のソフトが他を読めない場合のためです。
Scale は上と同じです。Solid (BRep) を切ると、ソリッドではなくトリム面の 集まりとして書き出します。古い読み手はそちらのほうが扱えることがあります。
Bake to Mesh(メッシュ化)¶
Quality & Export > Bake to Mesh。もう一つの出口で、こちらは Blender の中に
とどまります。
CAD の結果が SeamlessBake という名前の通常の Blender メッシュオブジェクトに
変換され、Seamless_CAD の下の Result コレクションに置かれます。作成時に
選択され、アクティブになります。
レンダリング、スカルプト、Blender 標準のエクスポーター経由の書き出しなど、本物の Blender ジオメトリが必要なすべての用途に使います。
レンダリング用なら、先に Use High Quality Bake を有効にしてください。有効な 場合、メッシュ生成の前にカーネルがベイク設定で再テセレーションします。 品質とパフォーマンス を参照してください。
ベイクはスナップショットです。Feature Tree とリンクしたままにはなりません。
あとからモデルを変更したら、もう一度ベイクする必要があります。既存の
SeamlessBake オブジェクトは更新されません。
どちらを使うか¶
| やりたいこと | 使うもの |
|---|---|
| レンダリング、スカルプト、Blender のツールを使う | Bake to Mesh |
| 他の CAD ソフトでパーツを開く | Export STEP |
| 製造用に厳密な形状を渡す | Export STEP |
| 複数パーツを1つのアセンブリとして渡す | Export STEP の All Parts as Assembly |
| 3Dプリント、スライサーに渡す | Export STL |
| 受け取る側が IGES しか読めない | Export IGES |
| Blender の glTF / FBX / OBJ で書き出す | まず Bake to Mesh |
出力先がプリンタなら、Bake to Mesh ではなく Export STL を使ってください。 どちらも三角形になりますが、直接の書き出しは Blender のメッシュを往復せず、 カーネルのテセレーションをそのまま保ちます。