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既知の制約

このページは意図的に率直に書いています。大事なものを作ってから気づくより、先に 知っておいたほうがいい内容です。

ベータ版

Seamless CAD はベータ版です。バージョン間で挙動が変わることがありますし、落ちる こともあります。こまめに保存してください。

Windows 専用

製品として動作するのは Windows のみです。形状カーネルを Windows 向けにビルド した実行ファイルとして同梱しているためです。

Linux (x86-64)macOS (Apple Silicon) のビルドはあり、テスターの方に お渡ししています。販売はしておらず、リリース時期も未定です。Intel Mac 版は ありません。テスターの方から数件、両方のビルドが Blender の中で動いたという 報告をいただいています。実機からの最初の手応えですが、どこまで触られたかは 不明で、検証済みのプラットフォームと呼べる段階ではありません。何が確認済みで 何が未確認かは テストビルド に書いています。

リリースまでに残っているものは、アドオンの Python コードではありません。

  • macOS は公証を通していません。カーネルは ad-hoc 署名のみです。公証には Apple Developer Program への登録が必要ですが、現時点でその費用を確保できて いません。これが正直な理由であり、macOS 版リリースの主な障壁です
  • 実機で確認できたことがほとんどありません。「動いた」という報告は数件 ありますが、その先 — ビューポートが Metal 経由でそもそも描画できるのかを 含めて — は未確認です。自動ビルドでは確かめようがありません
  • Linux は glibc 2.34 が実質の下限です(Ubuntu 22.04、Debian 12、RHEL 9 以降)

Blender のバージョン

Blender 4.2 以降。開発と動作確認は 5.1 で行っています。その間のバージョンでも動く 見込みですが、検証は手薄です。

本アドオンは Extension ではなく従来形式のアドオンとして配布しています。zip に blender_manifest.toml は入っていないため、ドラッグ&ドロップでのインストールや Extensions リポジトリには対応しません。ディスクからインストール… を使ってください。 インストール を参照してください。

Feature Tree は並べ替えられない

順序は作成順です。行を上下に移動することはできず、既存の履歴の途中に新しい操作を 挿し込むこともできません。新しい項目は常に末尾に追加され、ロールバックのピンを 刺していても同じです。

これは作業の進め方に対する実際の制約です。順序は組み立てながら決めることに なります。代わりに何をするかは Feature Tree と Part にあります。

書き出したファイルに色は入らない

STEP 書き出しはパーツ名とアセンブリ構造を書き込みますし、形状は AP214 IS の 厳密な B-Rep です。欠けているのは色だけで、その理由は書き出し側ではなく その手前にあります。このアドオンには Part にも面にも色を設定する場所がないため、 ファイルに運ぶ元の色が存在しません。

受け取る側が「色分けされたアセンブリ」を必要としているなら、現時点の書き出しでは その要求を満たせません。

IGES 書き出しはさらに手前で、形状のみです。名前も構造も入りません。これは 意図的なもので、IGES は名前の扱いが読み手によって食い違いすぎるためです。 受け取る側が STEP を読めない場合を除き、STEP を使ってください。

STEP 書き出しの単位

既定では 1 Blender 単位が 1 mm として書き出されます。別の基準で作っている 場合は、書き出しダイアログの Scale (1 unit = N mm) を使ってください。 1 単位がメートルなら 1000、センチメートルなら 10 です。読み込み側の Scale と 同じ意味なので、10 で取り込んだファイルは 10 で書き出せばそのまま戻ります。

1.0 のままにしておけば、これまでの版と同じ挙動です。

Inset は平らな面が必要

曲面に Inset をかけても何も起きません — 円柱や円錐の側面です。面の境界を 内側へオフセットする処理が平面を前提にしており、曲面では結果が出ません。 何も起きず、エラーも出ません。

円柱・円錐の平らな上面と底面、そして箱のすべての面では問題なく動作します。

フィレットのかかった面に大きな Inset をかけると、形が壊れることがあります。 ある距離を超えると(しきい値はモデルによります)、内側へのオフセットが きれいに失敗せず破綻します。Windows では目に見えて誤った形状になり、上に 乗っていたフィレットが消えることがあります。Linux と macOS では同じ操作が カーネルごと落としていました。8.1.5.12 以降は fault を捕捉して別の手法に 切り替えるので落ちなくなりましたが、原因は取り除けていません

Inset の結果がおかしいときは距離を小さくしてください。これは仕様ではなく 不具合です。モデルを添えて報告していただけると助かります。

他の面に接して終わる稜線には、フィレットがかからないことがあります

フィレットできない稜線があり、その場合は何も起きません。 典型は、曲面に ぶつかってちょうどそこで終わる稜線です。たとえば穴の壁まで伸びて、その壁の上で 終わる切り口の稜線です。ブレンドの終端が決まらず、幾何カーネルは「成功した」と 報告しながら外へ伸びる面を返します。

アドオンは結果を検査し、成立していないと判断したらそれを捨てて元の形を残しますこの種の稜線でフィレットが何も起きないように見えるのは、無視されたのではなく 拒否されたためです。 半径を小さくしても多くの場合は直りません。原因は大きさでは なく稜線の側にあります。

有効なのは、その稜線を作らないことです。接する原因になる切り欠きより先に フィレットをかけます。現状 Feature Tree は並べ替えられないので、最初からその順で 作る必要があります。

Cleanup (Unify) は参照を壊す

同一平面上の面を統合すると、Fillet・Chamfer・Offset・Shell・Draft が依存している 面の同一性が失われます。自動適用されないのはこのためで、生きた履歴の途中で適用 すると、それより下の操作を壊すことがあります。

書き出し直前の最終工程として扱ってください。仕組み を参照。

形状計算は同時に1つの Blender しか行えない

形状計算は別プロセスのカーネルが行い、Blender はローカルの固定ポート経由でそれと 通信します。最初に起動した Blender がそのポートを掴みます。 アドオンを有効にした 2つ目の Blender を開くと、自分専用のカーネルを起動せず、すでに動いているカーネル (別ファイルの形状を保持している)へ接続します。その結果、どちらか一方または両方で プレビューが正しく更新されなくなります。

参考用に2つ目の Blender を開いておく、というのは普通の使い方なので、これは実際に 問題になります。

Blender ごとに専用のカーネルを持たせるまでの回避策は次のとおりです。

  • 参考にするファイル側で Bake to Mesh する(カーネルが不要になります)
  • 見るためだけに開いている Blender ではアドオンを無効にする
  • 片方の Blender を閉じてから、もう片方で作業を始める

これで壊れるのはライブプレビューだけです。保存済みのデータは壊れません。

ベイクしたメッシュはリンクされない

Bake to Mesh が作るのはスナップショットです。Feature Tree を変更しても更新 されません。もう一度ベイクする必要があります。

履歴の前半の編集は高くつく

長い Feature Tree の上のほうの操作を変更すると、それより下をすべて計算し直す必要が あります。これは不具合ではなく履歴ベース CAD の本質ですが、1つのパーツをどこまで 大きくできるかの実際的な上限にはなります。

緩和策はロールバックポイントと、複数パーツへの分割です。 品質とパフォーマンス を参照。

Blender のメッシュツールは効かない

CAD 形状は Blender のメッシュ機能ではなくカーネルが計算しています。そのため Blender のモデリング、スカルプト、モディファイアは直接は作用しません。先に Bake to Mesh を通してください。

ドキュメントの対応範囲

英語版が完全で、これが正本です。日本語版は英語版に追随しています。ロシア語版と 中国語版はクイックスタートのみで、しかもその2言語はAI が翻訳し、母語話者の 校閲を受けていません。各ページ冒頭にその旨を明記しています。

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