ハウツー: 他の CAD とファイルをやりとりする¶
2026-08-10 時点の英語版に対応。最新の情報は English documentation を参照してください。
アドオンの UI は英語です。 このページではボタン名を英語のまま書きます。
B-Rep のカーネルを使う意味は、形状が往復に耐えることです。このページは、 SolidWorks / Fusion / Rhino / FreeCAD へ部品を渡すとき、また受け取るときの 実務的なチェックリストです。
同じ機能のリファレンスは 読み込みと書き出し にあります。 ここでは、その周りで決めることを扱います。
モデリングの前に: ミリメートルで作る¶
STEP 書き出しは 1 Blender ユニットを 1 mm として書き、これを変える設定は ありません。10 ユニットの箱は 10 mm の箱として届きます。
これは作り始める前に決めてください。後から補正するための書き出しスケールは無く、 完成した Feature Tree を作り直すことは、全寸法を打ち直すことを意味します。
部品を出す¶
- モデルを仕上げます
- 必要なら Cleanup (Unify) をツリーの最後の項目として足します
- Quality & Export > Export > STEP
Cleanup は同一平面上の面を統合します。3つに割れていた面が1つになるので、 受け取る側にとって扱いやすいモデルになります。やる価値はあり、そして最後に やる価値があります。面を統合すると Fillet・Offset・Shell・Draft が参照している 面の同一性が失われ、それより下の項目が壊れることがあるためです。 仕組み を参照してください。
表示品質の設定はここでは無関係です。STEP は三角形ではなく厳密な曲面を書くので、 Linear と Curvature はファイルに影響しません。
受け取る側に渡らないもの¶
先に伝えておくと、往復が1回減ります。
- 部品名は入りません(エンティティは無名です)
- 色は入りません
- アセンブリ構造は入りません(ファイルはフラットです)
形状は厳密かつ正確です。メタデータが書かれていないだけです。名前と色の付いた 構造化アセンブリが必要な相手には、現状この書き出しでは足りません。 既知の制約 を参照してください。
実際の渡し先で試す¶
特定のアプリケーションが重要なら、送る前にそのアプリケーションでファイルを 開いてください。
「FreeCAD で開けた」は弱い検証で、疑う価値があります。FreeCAD は、より厳格な システムが弾くファイルも受け入れます。ひどく壊れてはいないことは分かりますが、 SolidWorks が受け取るかどうかは分かりません。
部品を取り込む¶
Quality & Export > Import > STEP。.stp と .step に対応します。
ダイアログの唯一の設定は Scale です。
| 元ファイル | Scale |
|---|---|
| ミリメートルで作られたファイル | 1.0 |
| メートルで作られたファイルを 1 ユニット = 1 mm に合わせる | 0.001 |
ファイル内のソリッドは、それぞれ STEP Part … という名前の Feature Tree 項目に
なります。空の Part に最初に入るものが Base、残りは Add (Fuse) になります。
読み込まれた項目は普通のツリー項目です。移動も、Operation の変更も、ブーリアンでの 切り取りも、稜線のフィレットもできます。できないのは元のパラメトリックな履歴を 編集することで、これは STEP ファイルが履歴を持たないためです。完成した形状として 届きます。
選んだスケールは項目とともに保存されるので、読み直しても一貫します。
2D のプロファイルを取り込む¶
Quality & Export > Import > SVG は輪郭を取り込みます。こちらにも Scale が あります。ロゴ、レーザーカットの外形、Illustrator や Inkscape で描いた線など、 プロファイルがすでに図版として存在する場合に使います。
取り込んだあとは他の曲線と同じです。押し出し、スイープ、ロフト、回転体に使えます。
Blender 側で使う場合¶
出力先がレンダラー、ゲームエンジン、あるいは glTF / FBX / OBJ を読むものであれば、 STEP を書き出す必要はありません。先に Bake to Mesh し、その結果に対して Blender 標準のエクスポーターを使ってください。
レンダリング用なら、ベイクの前に Use High Quality Bake を有効にします。作業用の 表示品質を流用せず、細かく三角形分割し直します。
ベイクはスナップショットである点に注意してください。あとからモデルを変えたら
ベイクし直しが必要です。既存の SeamlessBake オブジェクトは更新されません。
送る前のチェックリスト¶
- [ ] 寸法は Blender ユニット = ミリメートルになっている
- [ ] Cleanup (Unify) を使ったなら、それが最後の項目になっている
- [ ] 相手が実際に使うソフトでファイルが開けた
- [ ] 名前・色・アセンブリ構造が入らないことを相手が知っている
- [ ] CAD ではなくレンダリング用途なら、書き出しではなくベイクした